ラズベリーな恋模様(A・T)
考えてみたら、分かったんだ。
今想像した結婚式も、さっき教会を見つめていた時も、あたしの結婚相手は、玲汰先生だった。玲汰先生と結婚することを無意識に考えていた。
それってつまり、玲汰先生となら結婚したいってことだと思う。
今はそんなことまで言わないけれど、いつかそうなればいいな、って淡い期待を抱く。
いつか、この教会で、玲汰先生と結婚式を挙げたい。
「そっか」
玲汰先生がそう返してきて、会話は途切れた。
あたしは、玲汰先生との結婚式を想像してみる。
ここで、愛を誓うんだな。
その時、あたしはどんなことを思っているんだろう。
その時、ふいに玲汰先生の温かい手が、あたしの手を握った。
「へっ?」