蘭蝶
稔「いつ…意識が戻るか分かんないんだ…」


「…な…んで…」


稔「あんだけ出血してて今も生きてるって事が奇跡に近いんだ」


「…そ…ん、な」


稔「優菜ちゃんと伶弥は、ちょっと来てくれ」


3人が去った後美玲が病室に運ばれた


病室に行くと静かに眠っている美玲


顔色が悪い事以外を除けばただ眠っているようにしか見えない


「…美玲…」


皆気を使ったのか病室には俺以外に誰も居ない


美玲の手を握る俺の手は震えてた…


「…守れなかった…っ」


ポタポタと無数に落ちる透明な雫


「…美玲っ…起きてくれよ…っ」


俺はそんな事しか言えない…


「美玲…」


どのぐらい涙を流していただろうか

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