蘭蝶
葵が思い切り頷く。

それはもう首が飛んでいってしまわないかと心配になるほどに

「怖いとかじゃなくて……?」

もう1度頷く葵

「嘘だ。

蘭蝶は人々から恐れられてきた。

蘭蝶は化け物だとか怪物だとか…。

蘭蝶を見ると皆逃げていく。

助けようと思っても蘭蝶だと分かるとやっていた側は勿論やられていた側までもが恐れを成して逃げていく。

それが当たり前だった。

……こんな私に憧れなんか抱く奴なんて居ないよ」

少し強く言ってしまった気がするが……
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