私の彼氏は超肉食系
「志保ちゃん。クリームソーダできたよ。できれば、早く追い出してね。割り増し料金だすからさ。」

店長がまた無茶を言い出す。

「プラス3万。」

「それくらいなら大丈夫だ。頑張ってこい。」

出資者の母親が払うらしい。もっと吹っ掛ければよかった。

「お待たせいたしました。クリームソーダです。」

「いったい。誰を選ぶつもりなの。はっきり言ってよ。」

話し合いは佳境に進んでいるようだ。

この分ならすぐに女性たちは出て行くだろう。

何もせずに丸々3万円儲けられそうだ。

ほそく笑んでいると飛んでも無い言葉が彼の口から発せられた。

「彼女一人に絞る。これから、口説くから邪魔しないでくれ。」

彼は私のほうを指さして、そう言い放った。

あとで店長に聞いたところ、過去にもこの店のウエイトレスをスケープゴートにしたことがあるらしい。

道理で時給が良い割りにウエイトレスが居つかないわけね。
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