私の彼氏は超肉食系
「和重。」

「『お菓子屋』さん。」

『お菓子屋』さんがどうしても謝りたいというので、私が和重さんのマンションの部屋に『お菓子屋』さんを連れてきた。

「何、『お菓子屋』さんって和重の知り合いなの?」

「ああ、昔の俳優仲間だ。」

「聞いてないよ。」

「ああ、言ってないからな。お前もう、『お菓子屋』さんをモノにしたのか早いな。」

「・・・・うん。そう。だから、合鍵を返して!」

「ほらよ。」

 私は和重から、鍵を受け取ると何事もなかったかのように『お菓子屋』さんに手渡す。

「これをマンションの自動ドアに翳すと開くから、あとは普通に鍵を開けて入って頂戴ね。」

「ち・違うんだ。和重。これは違うんだ。」

「何、もう捨てられるの私。昨夜はあんなに愛しているって言ったのに・・・。」
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