私の彼氏は超肉食系

女優の課外授業

僅か2時間だったが和重の隣で眠るとスッキリと目覚められる。

和重の淹れてくれたコーヒーで完全に目覚める。

自分のマンションへ送ってもらい、堂々と『お菓子屋』さんと抱き合って入る。

居るよ居るよ。

もう記者が数人マンションの前で待ち構えていた。

私はサングラスをかけて『お菓子屋』さんに合鍵を使ってもらい入っていく。

これで今日のワイドショーにデカデカと『お菓子屋十万石の新恋人』とか出ちゃうんだろうな。

「結構、いいところに住んでいるんだね。」

『中田』さんとあきえちゃんに使ってもらうであろう部屋を案内する。

「まあね。」

和重が泊まりにくるようになって多少荷物が増えたが一部屋分くらいは楽々空けられる。

「この部屋って鍵は掛かるの?」

「見てのとおり、そんなものはついてないわ。」

「それなら合格かな。『中田』には悪いが結婚するまでは一線を越えて貰っては困るからな。」

「あのあきえちゃんが、他人の家でそんなことするわけが無いでしょ。」

なるほどこれが父親というものか。

半ばあきれながら、サクサクと着替える。

もちろん、ビッチに見えるような露出度の高い服。

どうせやるのなら徹底的にやらないと気が済まないのよね。

そのまま大学に送ってもらうとギリギリ集合時間に間に合った。

大学構内を『お菓子屋』さんと腕を組んで歩くとミーハーな女医の卵が悲鳴をあげていたような気がしたが気にするまい。
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