気づけよ…馬鹿

幼馴染復活

ピッチピッチの高校1年生。
性別は女。新井結菜(あらいゆいな)
髪の毛は胸下くらいまでで目は大きい方っ言われる方
背は155センチ

皆から『結菜は天然で可愛い!!』って言われるけど…
生まれて1回も告白されたことありません。
お世辞も良いところだよね!!!
でも私は友達がいればいいもーん
恋は…友達とか彼氏いる!!とか言って興味はあるけど…よく分かんない。
本見たいに上手くいかないし

今日も学校!!良い天気。
だけど…はぁぁぁ
どうして同じクラスになっちゃうかな?!
私は通学路をどぼとぼ歩きながら1人で考えていた
だってさぁ…
ずっと話してなかった秀太と同じ学校でしかも同じクラス
私の心の中は大雨が降ってるよぉ

黒井秀太(くろい しゅうた)
は私の幼馴染なんだけどね…
詳しい事は1ページ目に書いたはずだよね?
分からない人は1ページ目読んでね!!

ってことで…
これから1年は一緒のクラスかぁ
入学式から1ヶ月経ってるけど喋ったことは無い

でも…入学式当日.…
席について皆と話している時に一回秀太と目があった。
向こうもびっくりしてたみたいだけど…
それっきり何の接点も無い

秀太はカッコ良くって背が高くて
勉強は出来ないけどスポーツは出来て見事な美形なんですよ…
でもね女子には結構冷たいよ?
『うっせ』とか『あ?』とか
女子に話される度そんな言葉を使ってる。
女子も普通嫌がるよね…
って思ったのに
『つんでれ!!!最高!.ふぉー!!!』
とか意味のわからない言葉を言って逆に効果up。
私にはあれはただの暴言としか思わないけどね
昔も意地悪ばっかりされたっけ
その度私、泣いてたなぁ。

はぁ、私って秀太に嫌われちゃったのかなぁ
べ、別に話したく無いけど
幼馴染だし…家も隣なんだよ?だから
いつまでも仲良くしたいなって
思ってたのに。
いっぱい遊んだり、勉強会したり
彼氏彼女が出来たら紹介しあったり
ってことしたかったのに。

幼馴染ってこうなっちゃうもんなのかなぁ??


「おはよ!結菜」
通学途中たまーに会う私の1番のお友達 加藤琴 (かとうこと)
あだ名はこっちゃん
首までのミディアムヘアで目がぱっちりで私より何倍も背か高い
「おはよ!!!こっちゃん~」
それからたわいも無い話をして学校を目指した


__キーンコーンカーンコーン

はぁぁ。眠い
私は机に頬を付けてホームルームを聞き流していた
そういえばまだ秀太来てないなぁ
寝坊かな?
それともサボり?!
秀太ならやりかねないかも
って私朝から秀太の事ばっかり気になってるじゃん

中学校の時はクラスも違って話す機会も無かったから何も思わなかったけど。

いつか喋る時が来るのなぁ

_ガラガラッ
「すんませーん。遅刻した」
し、秀太?!
やっぱり遅刻だったのか
しかもホームルームだし
「黒井お前遅すぎだ
まぁいい…早く席につけ」

チラッ

っ?!今一瞬目があった..
あれ
ていうか私いつの間に秀太の方見てたの…私ったら馬鹿

「こっちゃ~ん次体育じゃん?!嫌だよーしかもマラソンだよね?!
そんなぁぁ死んじゃう」
私は大の体育嫌い。
だって体動かして良いことないし
走ってもね
「何言ってんの?!
マラソン!!最高じゃない」
「え。なんでそんな燃えてるの」
こっちゃんは体育好きって言うのは知ってたけど
走るの好きな人なの?!
「早く行くよー!!結菜~いぇーい!!」
こんなこっちゃん初めて見た
っていうか
「いやぁぁぁ--------」

「っと言うことで女子が走ってから男子が走る。いいな?
女子が半分いったら男子が始めるから女子男子に抜かされるよーにな」
む、無理に決まってるでしょ。
多分全部の男子に抜かれちゃうな

それから女子からのスタートで始まった。
こっちゃんと走りたいなぁ!って思って言ったら
『馬鹿!!これは勝負なのよ?』とか言ってスタートした瞬間前の方にグイグイ行っちゃった…
こっちゃんは運動神経良いもんなー

で、私は最後から数えた方が早い所にいる。
女子も男子も10キロだったけ…
死んじゃうよ
でも走らなきゃ終わらないし…
あ、もう男子始まってる。
速いなぁ 秀太も速いからもうすぐくるかなぁ

バタッ

いったぁ
私は何も無い所でこけた
み、皆見てるし…恥ずかしい。
私は立とうと体を起こした

いっ…た…
足が動かない
転んだ時にひねったんだ
どうしよう動かない
こっちゃんもさきにいっちゃったし
皆とおりすぎってっちゃう
先生来るの待とうかな…

私は泣きそうだった

「おい,お前何してんだよ」
え…
涙でぼやけて見えない
でもこの声をずっと聞きたかった
「しゅ…うた」
私はとうとう泣き出した
それは痛い足のせいで無く秀太と話せたからだと思う。
秀太は少し目を見開いてびっくりしてた
でもすぐ目を細くし無邪気な子供のようにフッと笑った
「お前ほんと馬鹿だな。
足ひねったんだろ?おぶってやるから乗れよ。 ん。」
そう言って秀太は私に背中を見せた

なんで…優しくするの??

余計に涙が出た
でも気にしない 今は
秀太にしか頼れない
私は秀太の背中に乗った
「秀太っ。ありがとう!」
私は秀太の背中に顔をつけた
大嫌い…でも今ならまた仲良い幼馴染に戻れるかも知れない。
「…おう」
秀太は少し動揺していたみたい

背中大きくなったね秀太
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