気づけよ…馬鹿

積極的になる

秀太~sid~

俺は黒井秀太。
単刀直入に言うが俺は
結菜が好きだ
昔から…ずっと好き
でも小学校6年生になるにつれて
恋という強敵とぶつかった
結菜は可愛い
どんなケバい女よりも可愛い
だから心配なんだ俺は

中学の時結菜は『高音の花』なんて呼ばれていた
あいつは自覚してないが
皆結菜を見ていた
だから俺は結菜の事好きな男に
言ったんだ
『結菜に手ェ出すな。』って
でもたまーに言われるんだ
『なんで…?黒井君は結菜ちゃんの事好きなの?』って
その時俺は何も言えなかった
でもそんな事を繰り返していた
だって結菜に彼氏を作って欲しく無かったから。
結菜のとなりは俺が…いいから
でも何も話せないまま
高校生になった。

結菜と同じクラスになった時
びっくりと緊張と好きな想いが溢れそうだった
結菜とチラッと目があって
久しぶりに見た顔は
相変わらず可愛かった

だけど話せない
俺から避け始めたんだ
駄目だって
でもあの日結菜が倒れてた
皆どうしようもないっていう顔をして…
俺の体は勝手に動いた

あの時結菜は素直に俺におぶられていた
背中に頬をつけて…
ドキドキしてて聞こえないか心配で顔がすげぇ赤かったと思う
話してもいい?って言われた時
嬉しかった
また結菜と話せる

でも俺はチキンだ。
一緒に帰ろって言われて
俺かっこ悪りぃって思った
でも大好きな結菜から誘われて俺は嬉しくって。
これからいっぱい喋ろ?なんて
上目遣いで言うから俺の心臓もたねぇよ。
でも結菜俺これから頑張るから
好きだから
すげぇ好きだから


______________________________

次の日
俺はいつもより早い時間に起きた。
なんでかって?
今日から積極的になる。俺頑張る
だから結菜と一緒に学校に行こうと思う
俺は少し鏡で髪の毛を直してから出た
結菜の隣はかっこいい男じゃねえといけねぇからな!!

それから結菜が出てくる時間に俺は結菜の家の前で待った

いつもあいつ大き声で
『いってきまーす』なんて言うから
出る時間も覚えちまった
でもそんな結菜も好きなんだけど

でもなんていよう。
やっべぇ 俺緊張してきた

ガチャ
「いってきまーす」
そんな事言ってると結菜が出てきた
「よっ」
俺は目をそらして挨拶した
「え。?!?!お、おはよう
どうしたの?秀太」
「別に!!ただ時間が一緒だったから一緒に行こうって思っただけだ
喋り相手がいた方が…いいだろ?
馬鹿」
俺って素直に慣れねぇなぁ。
「へ?あ、え、あ!う、うん!!」
何故か少し顔を赤くして動揺していた。
良かったかもしれねぇな。
「じゃあ行くぞ。チビ」
ごめんな。俺は一生素直に慣れそうにねぇ
でも結菜が笑ってるならいい

いつか俺に自信が出来たら告うから

ばーか。待ってろよ

俺達は学校を目指した
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