神様っ!!
まずは神頼みだよね?

 朝の光の眩しい参道。深い森に囲まれたここには小鳥の声が響き、朝日が眩しい。そりゃもう暴力的なほどの光量が、睡眠不足のむくんだ瞼の隙間からぐいぐい押し入る。

 
 深夜バスから放り出されて、車内には人目もあるからと化粧したままの顔はぱりぱりに張り付いていて、うまく動かすことができない。


 もし猪が走ってきたりしたら、叫んだ拍子に顔に塗られたファンデーションにヒビがはいりそうだ。ガタガタ揺れる深夜高速バスで弾丸伊勢神宮参りを敢行したが、これは結構体にくる。


 ことの起こりは、昨日の夜になる。合コンに繰り出す同僚を見ていて、突然閃いた。


 このままじゃ、ダメだ。

 
 26才、仕事にも慣れて目新しいこともなく過ごしていく日々。


 金曜日、同じ課の理沙ちゃんがウキウキと彼氏とのデートだと定時に帰ったのを見送って、彼女の急ぎの仕事をこなしながら思った。


 何やってんの、あたし?


 なんで理沙ちゃんは急ぎの仕事を残して帰ったのか?普通に考えたら急ぎの仕事からこなすのが普通だ。それをわざわざ残していったのはこの仕事が面倒だからだ。
< 1 / 80 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop