神様っ!!
「誤解があるかもしれないけど、美容師だからって女性の服装についてそんなに詳しく褒めないだろ。体型がウエーブだから、そのスカートお似合いですねとか、気持ち悪い。そんなの今日も可愛いねですむ話」

「え、なにその営業トーク」

「緊張をほぐしてあげたいんだよ。あのね、女性がカットに指名するのは、女性のほうが多いんだよ。知らない男にそばに寄られるの嫌だろ」

ムスッとした顔で美容師の苦労を話す柊は新鮮だった。

「あとは分かりやすく、技術がしっかりしてないと。どんな髪質でもどんなスタイルにも出来ないと。そのためには男の美容師イヤ、なんて言われないようにしなきゃ」
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