愛した人がくれたのは・・・
愛した人

「あー暑い‼」
思わず気持ちが口に出た。

杉原 希花(すぎはらちか)は物流工場で働く26歳のパート職員だ。
希花は検品された物を梱包するのが主な仕事だ。

七月下旬。
その日の気温は35度を超える真夏となった。
工場内は40度近くまで上昇。
昼を過ぎても暑さに変動は無く、蒸し暑さに刻々と体力は消耗された。

「おい‼今日出荷はまだか⁉」
怒りを滲ませた男の声が工場内に聞こえた。
声の主は福島 信二(ふくしましんじ)
出荷仕分け担当の福島は眉間にシワを寄せ、梱包物を一つずつ認して回る。

今日出荷のトラックは主に16時が締めとなる。
現時刻は15時半を廻った所。

坦々と梱包するなか、緊迫感だけが背筋を立たせた。

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