毒舌プリンスの甘いささやき【完結】
「このままここにいると
 理性を保つ自信がないんで
 出ましょう」

少し体を離して光君が言う。

冷静な光君の声を聞きながら
私の胸はドックンドックンと
高鳴るばかり。
私の方が、自信ないよ・・


「危なく食べちゃいそうでしたよ」

私の横をさっと通り過ぎて出口を出た光君の口角が、キュっと上がっていた。

こ、こ、こいっつ・・!
こっちはこんなにドキドキしてるってのに、
余裕じゃないのーーーーー!
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