毒舌プリンスの甘いささやき【完結】
地の果て
光君が、行ってしまった。

カズがやっと力を緩めたのに、私は抵抗する力もなくなって、その場にへたへたと膝から崩れ落ちた。

「美月、今までごめんな。
 あんな奴やめて、俺にしろよ。
 お前、まだ俺のこと好きだろ。な?
俺ともういっかい、やり直そうぜ。」

『・・うるさい・・』

「なんだよ、お前、本気であいつのこと」

『関係ないっ!
 私が誰と付き合おうと、
もうあんたには関係ないっ。 
 あんたは私の人生に
なんっの関わりもないの!

 消えて。
 今すぐ消えて。
 今度私の前に現れたら
 警察呼ぶからっ!』


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