あなただけだった
第三章
年が明け、寒さは一層増してくる。

あいかわらず、私の“日課”は続いている。しかし、まだ一度も直也に会った事はない。



―努力は必ず実る―



私は学校から帰った直也に会いたくて、この言葉を信じながら“日課”を続けて早、5ヵ月。



―今日もいるっぽいなぁ―


そんな事を思いながら、颯太の家の前を通り過ぎようとした時…
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