癒し恋~優しく包まれて~
もう1回聞いてみよう。
「入江さんは、私のこと……」
「三上さんのことはね、嫌いじゃないよ。失恋したと泣く顔も美味しいと笑う顔をかわいいと思う。守ってあげたくなるね」
「守る?」
「うん。しっかりしている子だとは前々から思っていたけど、頑張りすぎていて壊れないかなとも思っていた。きっと恋愛も頑張っていたんだよね」
頑張っていた……そんなふうに言ってもらえて心がじーんと熱くなる。
さっきまでと違う涙がこぼれそうだ。でも、また泣いたら心配されてしまう。唇に力を入れて、真っ直ぐと入江さんを見つめた。
不思議だ。入江さんと話してると素直になれていく自分がいる。
どんな感情をぶつけてもちゃんと受け止めてくれて、ちゃんと応えてくれる……そんな気がする。
大人の余裕があるのかな。
「ありがとうございます」
「お礼を言われるほどのことは言ってないけどね。なんだろうな、そうだな」
入江さんはクスッと笑ってから言葉を続けた。それは初めて人から言われる言葉だった。
「どんな三上さんでも好きになれる自信がある」
包み込まれるような言葉に私は入江さんを一人の男の人と見てみようと思った。
「入江さんは、私のこと……」
「三上さんのことはね、嫌いじゃないよ。失恋したと泣く顔も美味しいと笑う顔をかわいいと思う。守ってあげたくなるね」
「守る?」
「うん。しっかりしている子だとは前々から思っていたけど、頑張りすぎていて壊れないかなとも思っていた。きっと恋愛も頑張っていたんだよね」
頑張っていた……そんなふうに言ってもらえて心がじーんと熱くなる。
さっきまでと違う涙がこぼれそうだ。でも、また泣いたら心配されてしまう。唇に力を入れて、真っ直ぐと入江さんを見つめた。
不思議だ。入江さんと話してると素直になれていく自分がいる。
どんな感情をぶつけてもちゃんと受け止めてくれて、ちゃんと応えてくれる……そんな気がする。
大人の余裕があるのかな。
「ありがとうございます」
「お礼を言われるほどのことは言ってないけどね。なんだろうな、そうだな」
入江さんはクスッと笑ってから言葉を続けた。それは初めて人から言われる言葉だった。
「どんな三上さんでも好きになれる自信がある」
包み込まれるような言葉に私は入江さんを一人の男の人と見てみようと思った。