Pyua love ～そして真実～
僕たちは、最初の一年間あてもなく探し回った。

でも、手がかりと言えば、黒髪の少女と彼女が言った「トーキョー」と言う地名

ただそれだけ。

あとは、出会えば守り石が僕に反応するだろう。

そうして、僕たちはやみくもに探しても無駄だと分かった。


この日本という国は広かった。
そしてこの世界には、人が多くいた。



そこで僕たちは、シモンドという会社を作った。

そこに少し、魔法の力を使ったのは秘密。

でなければ、世界三大コンサルなんて到底無理だ。

シモンドは、真面目に企業として経営事業を行っている傍らで、多くの情報を集めている。

彼女が言った「トーキョー」が東京という場所だという事は容易に分かったけど、人の数の多さに驚いた。

そして、僕たちがこの世界に滞在するようになって分かったことで、彼女が今でも東京に住んでいるとは限らないという問題も発覚した。

僕たちの国では、生まれてから他国へ移住する事や、婚姻や自然災害などの他で住居を変える者は滅多にいないから、こんなにも人の移動が頻繁に行われているこの世界を知って、僕はとても驚いたよ。


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