Pyua love ~そして真実~
そして、日を追うごとに僕が呼び出される回数も増えていく。

中には二回、三回と僕にアタックしてくる女子もいるから困る。

今日も僕は呼び出されていた。

「こんな所に呼び出してごめんなさい!」

「手短によろしく。俺は忙しい」

僕の言葉に小さく震える彼女は、学年が一つ下の子だった。

僕にとっては、要件は分かっているし、次のターゲットへの接触に向かいたい。

「あの・・・わたし・・・坂上先輩が好きです!」
「それで?俺と付き合いたい?」

僕は真っ直ぐ彼女を見つめる。
彼女は小さく頷く。

まぁ、念の為僕は彼女に手をかざす。

その動作にビクッと身体を震わす彼女。

(違う・・・何も感じない)

「ごめん。君とは付き合えない」

「ダメ・・・ですか?好きな人とかいるんですか?」

「その問いに俺は、答えなければならないのか?」

彼女の目からは涙が零れ落ちる。

けれど、僕は何もしないし、何も出来ない。
彼女は、そのまま何も言わずに身体の向きを変えると、部屋の出口の方へと走り出した。

ガラッ

「わ!」

「ごめんなさい!」

こんな光景も僕にとっては日常の一つになっている。

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