Pyua love ~そして真実~
隣国の街

そこでは、魔法石が高値で取引きをされていた。

魔法石を持つことが出来るのは、上流階級の人か一部の人達。

魔法石を持たない人々は、せいぜい小さな火を熾せる程度だ。


僕だってピアスを外せば、魔法を相手にぶつける位しか出来ない。

それだって、小さな衝撃にしかならない。

外山さんの暮らす世界の人達に対しては、全く意味も持たなかったけど。

そこには、強き者が弱き者を守る姿ではなく、強き者が支配する世界が広がっていた。


「やめれ~!!!」

子供の泣き叫ぶ声が、街に響く。

「お前の親が支払わないのがいけね~んだ!支払えないなら、屋敷に来て働くしかねぇだろ~が!」

貴族への上納品の取り立てだろう。

だけど、その方法はとても暴力的で見ていられない。

< 81 / 113 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop