どんな君でも愛してる
 するとそこに、さらに異様に輝かしいオーラを纏った男性達が入ってきたのだ。

 その男性たちをみたbar内の女性たちは、黄色い声を放ち色めき立つ。

 瑠璃は、入り口の男性をみた瞬間、知ってる顔を見つけ、一瞬顔がひきつってしまった。

 その男性の中には、あの東雲響介がいたからだ。

 極力目を会わさないようにしていたが、ばっちりてと目があってしまい、さも知り合いのように、手を振られ、近づいてきたのだ。

「どうも。」

「……いらっしゃいませ。」

 響介に声をかけられた瑠璃に対して、女性たちの鋭い視線が突き刺さり、瑠璃は、早くこの場から去ってくれないかと祈るばかりだったが、一緒にきた3人の男性の紹介を始め、中々女性陣の方にいかない。

 しびれを切らした女性陣から声をかけられ、3人は頭を下げその輪に入っていった。

 響介はいまだに瑠璃の前に立ってニコニコしている。

「ドレス似合ってるよ。」

「どうも。」

 こんなに人が来るとは思わなかった瑠璃は、ストラップレスのシャンパンゴールドのマーメイドドレスを来て、いつでもピアノを弾けるようにスタンバイしていた。

 だが、とても賑やかな店内では、今日は弾けないなとあきらめカウンターの中に引っ込もうとしていると、響介に手を捕まれた。

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