最初で最後のプロポーズ



その日はいつもより彪雅が帰ってきたのに

アタシはなぜか無性にイライラしてて

彪雅に当たり散らしてしまった






こんなことになるなんて知らずに…






そうやって当たり散らした後

人で泣いたりしてる情緒不安定な

アタシを彪雅はそっと抱きしめて



「妊娠中だからホルモン

崩れてるだけだよ 大丈夫」





なんて笑ってくれる

それがまた申し訳なくて苦しくなった





「あ!そうだ!」

「…グスン なぁに?」

「今日は俺がご飯作るよ!」

「え、でも…」

「珠愛お腹も重くて大変だろ!」

「大丈夫だよ…」

「ううん 俺がやるから休んでな?」

「わかった ごめんね彪雅」

「大丈夫だよ ほら涙拭けよ〜」

「うん。ありがとう」





そうやって彪雅は珍しく1人で買い物に

行くと言って玄関にむかった




その時なんか急に彪雅がたまらなく

愛おしくなって

アタシは彪雅に後ろから抱きついた



「彪雅 大好き」

「?? 俺も大好きだよ」

「愛してるよ」

「知ってる…」

「……早く帰ってきて?」

「なんだよー変なの〜」



彪雅はそう言って笑って

よしよしって頭をポンポンしてくれた




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