ずっと、君が
当時あたしはまだ高2だったし
テストが近いこともあって
少し勉強の話をしたことも
鮮明におぼえてる。





帰り際あたしはまた
しぶっていたんだけど

あたしの少し膨らんだほっぺを
片手で掴んで笑って

「家ついたら連絡して」

って 優しく言っただいを見て

あたしもわがままばっかり
言ってたらだめだよなって、


学生だからこどもとか
思われたくなくて

あたしもだいのほっぺを
両手で軽く引っ張って

「どこにも行っちゃ嫌だからね」

って 笑って言って車を降りた。




車から降りたあたしに

「気いつけてね」

って、だいは笑って言った。
< 111 / 369 >

この作品をシェア

pagetop