犬系男子×猫系男子と一つ屋根の下!?【完】
視界の隅でシバくんがぶすくれているのが見えた。



「でも、強化合宿って1人は間違いを犯すのに、どうしてなくならないんですか?」



自分のお皿を洗いながら、誰にともなく問う。



「オレのお父さんが、そういうの好きだからだね〜」



するとシバくんが、食べて膨れたお腹をさすりながら答えた。



「好きって…それだけの理由…?」



「そういう人なんだよ。理事長は」



玉城さんが、自分のお皿とシバくんのお皿を片付けながら苦笑い。



「…いろいろと謳い文句言ってたけど、結局はそういう理由かぁ」



なんだかガッカリした気分だと、溜め息と共に呟く。



「ま、どんな理由にしろ生徒数は毎年右肩上がりだし!願ったり叶ったりなんじゃないかな〜」
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