鬼課長は、女子力高い系!?~元ヤンOLの恋事情~修正済み。

課長が来る前に無理やり
脱がされた服は、着替えておいた。

「生田。一体何が遭ったんだ!?」

「課長……私……私……ふええ~ん」

泣きながら課長にしがみついた。

何があったのか分からない課長は、
戸惑いながらも私を抱き締めてくれた。

思いっきり泣いたら
少し気持ちが落ち着いてきた。

課長は、インスタントコーヒーと牛乳を使って
カフェオレを作ってくれた。

「お前……牛乳の賞味期限がギリギリだったぞ。
ほら、泣いたから喉が渇いただろ?
これを飲め」

そう言い渡してくれた。

「ありがとう……ございます」

「それで……話せそうか?」

「………実は……」

私は、少しずつ課長に遭ったことを話した。
話している間も涙が止まらなかった。

自分がこんなに泣き虫だとは思わなかった。

そんな私を課長は、言い終わる頃には
抱き締めてくれた。

「まさか、そんな目に遭っていたなんて。
お前を守れなくて……すまなかった」

苦しそうな表情で

「課長……私……ふしだらになっちゃった」

課長は、ふしだらな人間が嫌いだ。
どうしよう……。

せっかく好きだと自覚したばかりなのに
嫌われちゃう。

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