鬼課長は、女子力高い系!?~元ヤンOLの恋事情~修正済み。

「当たり前だ。
営業とは、そういうものだ!」

「え~帰りたい」

「君は、頑張りたいのではなかったのか?
まったく……。
まだ行くには、時間があるな。
取り引きに行く前にその辺で腹ごしらえをしよう」

宮部先輩は、腕時計を見ながら
そう言ってきた。

私達は、近くの喫茶店に行くと
サンドウィッチとコーヒーを頼んだ。

昨日キレた相手と一緒にお昼を食べるなんて
不思議な気分だ。

しかしハッとする。

会社以外で会うなと
課長に言われたばかりだった!!

あ、いや。

でも取り引き先に行った帰りだし
仕事だから仕方がないよね?

この場合は……。

「どうした?さっきから
百面相になっているぞ?」

「えっ?そうですか……すみません」

慌てて謝った。

シーンと静まり返る。

宮部先輩は、書類を確かめながらコーヒーを
飲む姿は、様になっていてカッコいい。

まさに知的イケメンの姿だった。

「宮部先輩って何処の大学出身なんですか?」

不思議に思い尋ねてみた。 

「ん?K附属大学だけど」

「ゲッ!!」

K附属大学かよ!!?

< 199 / 221 >

この作品をシェア

pagetop