今、君に伝えたい
*第3章*

再スタート

*優side





莉乃が転校した次の日の朝。






花音と登校して、上靴を靴箱から出した瞬間 白い封筒が一緒になって出てきた。






「それ、ラブレター?」






花音がにやにやしながら言う。






あ、記憶がないから ラブレターがしょっちゅう来ることを知らないのか。






「ん、まぁね」






「まぁねって……!誰からの?」






「さぁね。」






俺はそれを学ランのポケットに押し込んだ。






「ねね、優ってモテ男?」






「しーらね」






最近は花音の様子がだいぶ元どおりに戻ってきた。






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