君と星空を




今日は私の方が早く終わった。


体育館の裏で隼人を待っていた。


どきどきしながら。







私が体育館の裏に着いて5分ぐらい経った。




「由夏、ごめん。先生の話が長くて」


隼人がそう言いながら走ってきた。



「ううん、大丈夫だよ。」


私は笑顔で答えた。



「帰ろ」


隼人が言った。


「うん」


私は答えた。





そして、二人並んで歩いた。



お互いにお互いのことを聞き合った。



「ねぇ、隼人、隼人は何人兄弟?」


私は一番気になっていたことを聞いてみた。


「二人だよ。高校生のお姉ちゃんがいる。」


「そうなんだ~」


想像してみる隼人に似た女の人を。

きっと綺麗なんだろうな。


「由夏は?」

隼人がこっちを真っ直ぐ見て聞いてきた。


「私もお姉ちゃんがいるよ。」


「一緒だ」


隼人はそう言って笑った。


私も

共通点を見つけられて嬉しくなった。




他にも色んな話をしながら帰った。



「じゃあね、隼人」


「また明日な、由夏」



あっという間に別れ道に来て別れた。







今でも隼人が彼氏ってことが信じられない。


私って幸せものだ。





< 19 / 61 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop