ミーアキャット





『あの二人が転校生って紹介されたとき
私あの女の子は知ってた』



「じゃぁ麗央の方は知らなかった?」



『そう。名前も知らなかったし
双子だってことも知らなかった』




「じゃぁ言いかけてたことって」



『私あの人、麗華って子は知ってるよ
って言おうとしてた』



少し顔色の戻ってきた美夜は
頭をなでる俺の手に擦り寄る




『あの人前に話したことあったの』




「どこで?」



美夜は普段同じ歌手をしている人すら
顔を覚えている人は少ない


そんな美夜が麗華を知っていた




『テレビ収録の時偶然トイレであった

その時に呼び止められて
〈あなたがミーアキャット?〉
っていかれたからそうですって答えたの』




少し前のことだったからなのか
美夜は思い出すようにして目を閉じた



美夜の記憶を俺もゆっくり聞いていた








< 50 / 84 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop