イヌの幼なじみ
ヒマリが独り記念日を初めて迎えたのは6歳のこと。

ヒマリはよく一人でいるから何をしたらいいか

ちょっとくらいわかる。

だけど、わからない時は誰に聞けばいいでしょう。

「お母さん」とよんでも暗い部屋はしかめっつら。

友達の名前を呼ぼうとしても、呼ぶ名がない。

ヒマリはとうとう一人です。

「学校行こう」

しばらく休んでたけど。

みんな覚えてるかな。ヒマリのこと。

聞く相手もいないけど。

何故、ヒマリの心は何も感じないのか。

教えてくれる人はいるのでしょうか。
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