海の音〜第一章〜


お袋「あなた…。」

親父「!?すまない…。結局こんな目に合わせることになった。」

お袋「いいのよ。あなたを愛しています。
匠…1人で生きなさい。」

匠「!?何言ってんだよ!?お袋も一緒に行くんだよ!」

お袋「ごめんね。母さんは行けない。」

親父「!?何言ってるんだ。お前も一緒に匠と逃げろ!」

お袋「あなた…私は言ったはずよ。あなたと一緒になった時から…。生きる時も、死ぬ時も一緒だって。
あなたの最後を見届けるのも、妻としての役目です。」


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