一輪の花を君に。
prologue
side美空(そら)


私は、児童養護施設で育った。



施設にはこんな決まりがあった。



『高校1年生になる年になったらここを出て行かなければならない。』



それだけ、ここの施設は設備が整っていたし、親の愛情を受けることができない子供達が増えているということも現実。



そんな厳しい現実と、向き合ってきたから痛いくらい分かってはいたけど、自分達が出ていく身になるとやりきれない思いが募る。



私は、入ってくる人も出ていく人もたくさん見てきた。




それもそうだ。





私はもうここに10年もいる。





ずっと、同期のこと一緒だった。




そこで、どうせ出ていかなければならないなら5人みんなで暮らそうと提案したのは大翔だった。
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