we are プリンセス




随分と明るくなった廊下で
私達は手を離した。

「ねぇ、鎮君。」
「どうしたの?由理。」

気になって、しょうがなかった事。

   「約束って、何を…?」



また、ふっくらとした唇が動く。
    

    「10年前の話しだよ。」



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