甘い媚薬はPoison
そう言って蓮くんはほんの一瞬自分の胸に私の頭を押し付けると、社長室へ行ってしまった。
蓮くんの衝撃発言に児玉くんは「ええ~‼」と素っ頓狂な声を上げる。
その声に反応して周りにいた社員が一斉に私達の方を見た。
ああ~、蓮くん、いいのかな?
これで会社の人に私が婚約者ってバレちゃうけど……。
仕事に支障が出るといけないから、私はみんなには自分が蓮くんの婚約者だって言わないでおいたのに……。
でも……自分ではなく彼がバラしたのが嬉しくて、顔が自然とにやけてしまう。
蓮くんは意外と独占欲が強いらしい。
彼にもらった婚約指輪をそっと撫でながら、私は至福の笑みを浮かべた。


THE END.(愛梨side)

※後日、蓮sideの話をアップ予定です。
< 88 / 124 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop