未来(あした)が来るなら、ずっとそばで笑ってて。

もっと生きたい。
悠聖と一緒に生きたい。


でも、もうそれも叶わない。

あたしは大人になれずに一人で死んでいく。


あたしには将来は無い。
未来(あした)さえあるかわからない。


だけど悠聖にはどこまでも続く将来と可能性がある。


あたしは、悠聖の将来の妨げにだけはなりたくない。


近く死ぬはずのあたしは、もう、悠聖には会わないほうがいいんだ。



そして、あたしは、とうとう一つの決意を固めた。



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