常世(とこよ)の花嫁様

サーカス団

ーーーこの月詠サーカス、もう長い間活動を停止していたらしい、今回、天狗の地では火竜の被害が多く、地元の人達を活気付ける為に復活公演するんだと、リンさんからは聞いたんだけど、夜鬼はこういう催し事何故か嫌いで。何度誘っても
面倒臭いの一言で会話が終わっちゃうし。

リンさんは私の体調を気遣ってくれての事だろうけど…ダメだって、仕方ないよね、身体の丈夫さが取り柄だった私なのに、常世に来て2度も高熱出してるしーーー
きっとサーカスには、今話題のおめでたい、私達を招待する事に、皆がもっと喜ぶって思いもこもってたんだろうな、、、
色々考えて…なんだかんだで
ーーー私だけ来てしまったーーー

大きなサーカス会場、ちゃんと、想像していたサーカスだ...凄い
清十郎『もしかして?マイスウイーツハニーではないかい?』
ボケーっと眺めていたら、面倒くさいのに出くわしてしまった...
よし!無視しよう、と言うか人の多さで気付いていなかった!よし、それで行こう!

その時、ピエロが大玉転がししながら、私の横を横切ったーーー
塔子「きゃ!?」
ドカッと何かにぶつかって、私はよろめき、清十郎が身体を支えてくれる
清十郎『おっと、大丈夫かな?レディー?おや、以前にもまして、キューティーハニーだ、僕に!会いに来てくれたのかい?、、、あれ、何かおかしいな?』
相変わらずよく分からない会話術で、、、何かに気を取られてる様だけど、この人に関わると、何かまたよく分からない事になりそうだから

塔子「あ、ありがとうございます!私は、これを届けたら、すぐ帰らないと行けないので...」

早々に退散しないと、夜鬼に叱られちゃうーーー絶対

< 174 / 205 >

この作品をシェア

pagetop