生徒会の甘い罠
それなのに、どうして俺は寝たきりのままなんだろうか。


滅茶苦茶寂しい俺の今の相棒がスポーツドリンクと母特製のおじやです。


昨日まではこの相棒は隣にいたけど、身体がこれでもかと拒否してくれてた。


しかし、今日からはやっと俺の身体が少しづつだけど受け入れ始めてくれた。


せめて、日曜日には外に出たいーー。


おじやをいい感じで食べてるところに電話だ。


「もしもーし」


『巧、風邪よくなったか?』


電話の主は中学校の同級生の男子からだった。


お互い違う高校に進学して、しかも彼は今野球部でレギュラー目指して練習漬けのはずでクタクタなはずだが。





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