なりのじぶん
「勉強とか、部活とかどうですか?

そう、美術部」

「あぁ」

「その、高坂は白山っていうあの」

「? あ、分かりました、例のセンパイですね」

「ハッハッハ(笑)」

「新入生歓迎パーティーでよくしてもらいました」


そう、わたしは美術部。

先輩方に新入生歓迎パーティーを開いてもらったのだけど、わたしにだけ物凄い勢いで話しかけてくる一人の先輩がいた。

白山有紗(しらやまありさ)先輩。

3年生で美術部の副部長。

すごく顔が可愛いくて、性格も「可愛い女の人」という印象だった。
誰にでも好かれているような感じだった。

そんな先輩が、なぜわたしにだけそんなに話しかけてきたかというと。
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