それでもあなたが愛おしい。
ここら一体を仕切っている私の家は、ヤクザと言うだけでなにかしたら殺されるとも思っているのか入学してから1度も同性からも異性からも話しかけられたことがない。
「おーい」
って…ここに一人いた。
私に話しかけてくるやつ。
「今日帰り心さんいないんだってー?」
「なんでそんなこと知ってるのよ。」
「俺の側近の榊をナメないで欲しいねー」
「どーしたの?」
帰りに海斗が教室に来るなんて珍しい。
「今日は親父とお前ん家行くんだよ。
最近隣町の組が出入りしてるみたいだから」
「うーん」