君とまた、出会う夏
全てを失って、海にでも飛び込もうか。
そんな、自暴自棄になってしまったとき、後ろからかすかに声がした。
驚いて振り向くと、
そこには同じ年くらいの少年が立っていた。
ハッとするほど整った顔立ちをしている少年。
一瞬で惹き込まれる。
「綺麗な髪だね」
一瞬、誰が言ったのかわからなかった。
でも小さく少年の口が動いた気がしたからきっと彼が言ったのだろう。
あまりにびっくりして声がでなかった。