君が嫌いな君が好き
テーブルのうえに散らばった設定とシナリオを集めると、トントンと整えた。

「都合がよ過ぎるにも程があるんだよ。

全員が主人公を好きになるって訳がわからな過ぎだろ」

久米はやれやれと言うように息を吐くと、カップに口をつけた。

「これが乙女ゲームと言うものなんです!」

私は言い返すと、設定とシナリオの見直しをした。

舞台はとあるレストランで、そこで働くことになったヒロインが3人のイケメンと恋愛をする…と言うストーリーだ。

ヒロインと恋に落ちる男チームのキャラクターは、俺様店長とクールなシェフと小悪魔アルバイト…特に問題はないはずだ。

この3人のうちの誰かを攻略すると、脇役として登場している女好きのウエイターと恋愛できると言う特典もついている。

ヒロインの設定も特に問題はない、むしろ定番中の定番と言うキャラである。

ストーリー自体もイベントを設けたりしているし…。

一体何が問題なんだ?
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