諦めた夢を古本屋『松岡』が叶えます

「はい」

 私は松岡さんと握手を交わした。

 松岡さんと話をしている間に夕陽が沈みかけていた。

「……気をつけてね、じゃあ」

 松岡さんは手を振り、私を送ってくれた。

「はい、ありがとうございます」

 私は松岡さんに礼を言い、家に帰った。

 家には帰りたくなかったけど、そんな気持ちは吹っ飛んでいた。
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