ブロックノイズ
何の躊躇いもなく他人のデリケートな部分にズケズケと踏み込む高橋。
時間に追われるなかで呑気に会話を楽しんだ2人は笑顔で別れた。しかし楓は本心で笑顔を見せることは出来なかった。抗えないその運命『血の運命』を背負わせてしまったことを改めて後悔していた。
1分前とは違う重い空気が楓を包む。
閉じた扉をじっと見つめ立ったままの楓はしばらく放心状態が続いた。
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