いぬがみ君はつれない。


「王子に近づこうとしたらよ、
どっからかずーっと見られてる気がするんだよ!
怨念?っていうのか?」


「あぁ…」


その怨念、というのはなんとなく、というか

わかってる。

それは王子だけではない。

俺に、でさえも感じる。


というかばればれ。


あいつしかいないだろ?



「野良猫、だろ」


「は?」


「んや、まぁ仕方ねぇから言ってみとくわ。」






< 11 / 12 >

この作品をシェア

pagetop