わがまま姫♀×strawberry tea




「で、何だよ?」

「別にいい」

「……あそ」




ゆっくりと動く観覧車。



そして、なぜか互いの隣に座る俺たち。




言うなら……今?



顔、見えねぇし。




「…………あのさ」

「ん?」




俺は反対側の窓を見たまま言った。



コイツも俺を見た気配はない。




「俺この先、お前を泣かさねぇ自信ねぇ」

「……はぁ……?」



「いきなり何言ってんだコイツ?」顔で俺を見てくる。



そんなコイツを一度見て、俺は前を見た。




「すれ違うと思うし、ぶつかると思うけど、お前は俺とずっと一緒にいろよ」

「………え………」




俺は赤く……いや、赤くなったなんか認めねえっ(意地っ張り?)



ただ、ただ、暑くなっただけの顔を再び窓の外に向けた。




隣のコイツは、放心状態だと考えられる(誰?)




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