嵐王
ポタ…
『ん…?』
頬に何か落ちて拭いて見ると、血。
『し、紫苑!血が出てるー!!!!』
金属バットで殴られたんだった!
何を暢気に笑ってんの!?
「一先ず病院に行きますよ。
頭は心配ですからね。」
匡達もボロボロ。
紫苑は捺央、
私は黒鉄のバイクに乗って病院に向かった。
私は無傷だったけど念の為に診察を受けて、
皆の治療が終わるのを待つ。
姫でもないのに私のせいで怪我させて、
何してんだろ…。
『……ハァ…どうすれば良いの?』
何が最善なのか分からない。