嵐王


「つか、貞子みてぇーになってんぞ。
目も見えねぇから怖ぇ。

髪だけ違うけどな。」


『寝起きなんだから仕方ないでしょ!

もー…分かったから。
準備するから外で待ってて。』


「おう。」


そこは、素直なのね。


顔を洗う為に洗面所に行く。

鏡に映るのは変装をしていない私。


"信歩って本物の朱雀みたいだな。"


『……ハァ…。』


当たり前の様に
黒のカラコンとウィッグを付けた。


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