ヴァンパイアキッス
高鳴る鼓動
いつもと変わりなく学校に行くあたし。


昨日のことが頭から離れなくて眠れなかった。


「あっ、きたきた!梓姫~!」


手招きをしながら大声で叫ぶ凜音。


朝からすごい元気だなぁ。


何だろうと思い凜音に駆け寄った。


『なになにー?』


興味津々に近付いて凜音に尋ねる。


「それがね、またもや怪物が現れたんじゃないかってみんな噂してるの!」


え…?


「昨日満月の夜に大きな遠吠えを聞いたの。みんなも聞いたって言ってる。」


それを聞いて羅稀に目をむけた。


相変わらず女子に囲まれてモテモテの様子。


「羅稀くんはぁ、昨日の遠吠え聞いた?怖いよねぇ!吸血鬼といいたぶん狼男なんだよ!」


羅稀は無視をしてウザがってる。





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