癒しの田中さんとカフェのまみちゃん
うれしくて涙が出てきた。

「泣かないで…」

突然、涙を流した私に
どう対応していいかわからない悟さんは
私の顔を覗き込み、瞼にそっとキスをした。

「あっ、止まった。」

彼が微笑んだ。

「悟さんが私のことを
こんなに思っていてくださるなんて、うれしい。
でも、突然すぎて…。もう少し考えさせてください。
自分が考えてもいなかったことでちょっと対応しきれなくて…。」

「わかった。悩ませてごめん。
ごはんもごちそうになったし、
伝えたいことは言ったから、今日はこれで帰るよ。」

そういって玄関へ向かった。

振り返り、私を抱きしめ、つぶやく。

「おやすみ。」

「おやすみなさい。」



やっと決心して悟さんが好きだって告白したのに、
急にいろいろありすぎて、
自分で結論をださなければならないことが
増えてしまった夜だった。


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