私たちの失敗
「あっ!来た!


 おーい成瀬先生!


 会議始まりますよ、急いでください!」


私はその叫び声と共に、我に返った。


やっば、先生になに言おうとしてたの私?!


あぶな…。


叫び声の方を見ると、職員室らしき窓から中年の男の先生が私たちを見下ろしている。


「すみません、今行きます!」


「す、すみません。」


私は思わず先生に謝った。


「大丈夫ですよ、お話できてとても楽しかったです。


 また後で、広崎カレンさん。」


「えっ?!」


どうして先生が私の名前を知っているのか聞く間もなく


先生は校舎の中に消えてしまった。


歩くの、本当はこんなに早かったんだ。


ずっと私に合わせてくれていたんだな。


そう思うと、また愛おしく、もう1度会いたいという思いが込み上げてきた。


「あっ、名前聞くの忘れた!」


でも、たしか、さっき呼ばれてた…。


「な、なる、…成瀬先生。」
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