闇夜の迷い猫





女がお礼を言い終わったのと同時に顔を見た




しかしその大きな瞳には絶望や孤独が写っていて光なんかこれっぽっちもなかった。




無言で女の目を見る俺に




「あの~私の顔に何か付いてますか?」





そう言ってきたが俺はそれを無視した



瞳を見て思った。

この女を知りたい俺がコイツに光を見せてやりたいと。




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