朧咲夜ー番外篇ー【完】
「まあ、流夜くんいじめはこのくらいにして。邪魔なわけないだろう。うちの家族になるんだから」
「………」
「君は本当、『他人(ひと)』が苦手だよね。一度自分の中に入り込んだら、とことん甘やかすだけなのに」
「……俺ってそうですか?」
「私にはそう見えているよ。咲桜と斎月くんがいい例だろう」
「……咲桜には怒ったことありませんが、斎月には怒鳴ってしかいない気がするんですが……」
あのバカには振り回されてばかりだ。
主咲、どうにかしろよ。お前の女だろうが。
「寝惚けているのか? 君が怒鳴るのは斎月くんだけだろう」
「………」
「怒るのは期待しているから、とは一般的によく言うね」
在義はクスリと笑った。